韓国画家 キム・ヒョンジョン ARTIST Hyunjung KIM

東亜日報 | 21世紀の風俗画「韓服Naesoong女」に大笑い

媒体 東亜日報 区分 雑誌・定期刊行物 掲載日 2013.01.01 管理コード MI012

東亜日報が、キム・ヒョンジョン作家の韓服コラージュ作品〈あっ(我差)〉がSNS(フェイスブック)で話題となり、論争を呼んだ背景を取り上げ、作家のインタビューを掲載しました。作家は「我」と「差」という題名で、表向きは完璧に見えても内面は欠けている現代人の二面性を諧謔的に表現したと明かしており、芸術の殿堂での合同展示で作品3点が2日で完売した事実も紹介されています。

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[写真]キム・ヒョンジョン作家が10日、ソウル市瑞草区瑞草洞の芸術の殿堂ハンガラム美術館で開かれた「キム・ヒョンジョン Naesoong物語」の展示会場で、手で口を覆ってNaesoong(ネスン——本心を隠して取り繕う態度を指す韓国語)のポーズをとっています。作家が自分をモデルに描いた作品が展示されています。作家の展示作品3点は2日で全て売れるほど人気が高かったといいます。[記者名 判読不能]記者 but@donga.com

21世紀の風俗画「韓服Naesoong女」に大笑い

25歳の新人東洋画家キム・ヒョンジョンさん

表と内が違う現代人を諧謔的に描写

ネットユーザー熱狂、ギャラリー展示2日で「完売」

「東洋画」の中の若い女性は、赤い韓服をきれいに着こなしたまま床に座り、鍋のラーメンを食べています。箸を動かす女性の視線は、部屋の片隅のルイ・ヴィトンのハンドバッグとスターバックスのコーヒーに向いています。「安いラーメン」と「高価なブランド品」が逆説的に調和したこの作品は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)フェイスブックのユーモアページで4万2000人あまりの推薦を受けるなど、旋風的な人気を集めています。

この作品は、虚栄心に浸った一部の韓国人女性(俗称「キムチ女」)を風刺する絵として評価されています。ネットユーザーたちは、ラーメンを食べてまでお金を節約してブランド品や高級コーヒーを渇望する一部の女性の、ゆがんだ欲望を諧謔的に表現したとして共感しました。

男性たちの共感が続くと、一部の女性は「不快だ」という反応も示しました。オムさんという女性は「一部の女性の姿をもって、まるで韓国人女性全体がキムチ女であるかのように決めつけて悪く言うな」と反論しました。この絵を紹介したユーモアページには、男女間で論争を繰り広げるコメントが800件あまりも付きました。

論争の的となった作品〈あっ(我差)〉を描いた主人公は、昨年ソウル大学校東洋画科を首席で卒業したキム・ヒョンジョン作家(25・女)です。キム作家は10日、ソウル市瑞草区瑞草洞の芸術の殿堂で東亜日報の記者と会い、「『我(われ)』と『差(足りない、行き違う)』を題名に使って、表向きは完璧に見えても内面は欠けている現代人の断面を表現した」と述べ、「最も高尚な衣である韓服を着て、最も高尚でない行動をする絵を通して、人間の二面性を諧謔的に表現したかった」と語りました。

この作品の中で韓服を着た女性は、キム作家自身です。彼女は「大学生のころ、前では褒めて陰では悪く言う人たちの偽善を見て、絵で表したいと思いました。ところが自分にもそういう部分があると気づいて、自分をモデルに作品を描くようになりました」と笑いました。

キム作家は、韓服をきれいに着た女性がストロー2本を箸にしてマクドナルドのフライドポテトを食べたり、ショッピングバッグをいっぱいに抱えた女性が靴が脱げて当惑したりする姿など、諧謔を込めた作品を主に描いてきました。彼女は、作品の中の女性をまずヌードで描いた後に韓紙などを貼って韓服を表現するコラージュの技法によって、女性の素肌がすっかり透けて見えるように描きます。表と内が違う人であっても、結局は内心がすべて見えてしまうというメッセージを伝えたい、という説明です。

キム作家は、6〜13日に芸術の殿堂で開かれる作家68人の合同展示会「キム課長、展示場に行く日」の第1部に「キム・ヒョンジョン Naesoongシリーズ」という個人コーナーを設けましたが、2日で自身の作品3点を「完売」(完全販売)する記録を立てました。販売価格は1点あたり40万〜250万ウォン。年輪を重んじる美術界において、25歳の女性東洋画家の完売は異例のことです。

チョ・ドンジュ記者 djc@donga.com

[挿入画像キャプション]〈あっ(我差)/oops〉。キム・ヒョンジョン作。2012年。

東亜日報 第28572号 2013年6月12日(水曜日)A2面 総合