韓国画家 キム・ヒョンジョン ARTIST Hyunjung KIM

韓経ライフ | 米議会でキムジャンを漬け、サムギョプサルに焼酎……韓服を着た女性の正体

媒体 韓経ライフ 区分 新聞・オンライン記事 掲載日 2022.01.01 記者/番組 シン・ヒョンボ記者

韓国画家キム・ヒョンジョンが6日、米国ワシントンD.C.の連邦議会図書館で開かれた「キムチの日」の行事に招かれ、キムジャン(越冬キムチ漬け)やサムギョプサルなどを素材にした自画像作品5点を展示しました。彼女は、絵を通じてキムチが韓国のものであることを世界に知らせたいという考えを明らかにしました。

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韓国画家キム・ヒョンジョン インタビュー

米議会「キムチの日」行事で招待展示会

キムジャン・サムギョプサルの作品を披露……米議員が多数出席

「絵を通じてキムチが韓国のものであることを知らせる」

絵文字の開発など韓国画の大衆化への取り組み

最近、米国の連邦議会で、一人の女性が韓服を着てキムジャンをしたり、サムギョプサルを食べながら焼酎を飲む姿が公開されました。

韓国画家キム・ヒョンジョンの作品を通じてのことです。6日(現地時間)、米国ワシントンD.C.の連邦議会図書館(Library of Congress)で初めて開かれた「キムチの日」の行事で招待展示会を開いたキム作家は、このような作品を初めて披露しました。農林畜産食品部、韓国農水産食品流通公社、米州韓人移民史博物館、キムチ輸出協議会は、韓国がキムチの宗主国であることを知らせるため、初めて「キムチの日」の記念行事を企画し、キム作家の作品展示会を開きました。

この日展示されたキム作家の作品は計5点。各種の展示会で韓服を着て登場する彼女の姿と同じく、キム作家の作品の中の人物はみな韓服を着て登場します。いずれもキム作家の「自画像」だからです。韓服を着たままキムジャンをし、サムギョプサルのサムを食べる姿だけでなく、まるで今日引っ越したかのように郵便局の箱の上にジャージャー麺と酢豚を載せて食べる姿、軽食店の前でトッポッキを食べながら通り過ぎる姿を収めた作品も展示されました。いずれも非常に韓国的でありながら、見慣れていて、そして愉快な光景です。

「絵を通じてキムチが韓国のものであることを知らせる」

キム作家は22日、韓経ドットコムとのインタビューで「画家として私ができることは、まさに絵を通じてキムチが韓国のものだという事実を知らせることだ」とし、「この機会を通じて世界の多くの人がキムチは韓国のものだと知ってほしいし、今後も韓国の文化使節団として、この努力を続けていく」と語りました。

最近、中国では自分たちがキムチの宗主国だという主張が絶えず出て、議論になったことがあります。先月、中国共産党の機関紙である環球時報など中国の官営メディアが「ワールドカップの開始前に韓国選手たちよりキムチが先にカタールに到着した」といった記事を次々と出すと、中国のネットユーザーたちは「韓国は中国文化を模倣し捏造して自分たちの文化だと略奪する、深刻な水準の国だ」と主張しました。

今回の行事は、7月に連邦議会で「キムチの日」を米国の公式記念日に指定しようと発議された決議案の通過に力を添えるために開催されました。この日の行事には、決議案を発議したキャロライン・マロニー連邦下院議員をはじめ、多数の米国議員が出席したほど関心を集めました。キムチの米国への輸出は2011年の279万ドルから昨年は2825万ドルへと10倍の水準に増えたほど、米国でキムチは人気です。

この日、米議員たちはキム作家の作品を見て、韓国文化について称賛を惜しまなかったと伝えられます。彼女は「韓国の画家として韓国の文化を広く知らせ、韓国についての文化と歴史をあらためて米国に伝えられる良い機会だった」としつつ、「招かれた米国の大学巡回講演では、韓国固有の文化、慣習、歴史の意味をかみしめながら、韓国の美しさについて話した」と語りました。

韓服を着て同時代性を強調……「逸脱と愉快さを与えたい」

キム作家は、斬新な発想とテーマ、表現技法によって注目されている韓国画壇の有望株です。韓服を着て日常生活を送る女性をテーマに、現代人の関心事を個性豊かに表現します。韓国はもちろん海外でも大きな愛を受け、現在はソウル特別市広報大使と希望ブリッジ広報大使としても活動しています。2017年には米国の経済誌フォーブスが発表した「アジアで影響力のある30歳未満の30人」に選ばれもしました。

「韓国の文化外交団」を自任するキム作家の作品には、韓服が毎回登場します。彼女自身も各種の展示会に韓服を着て登場します。「キムチの日」の行事のときも同じでした。彼女は「普段、母が好んで着ていた韓服の美しさが私の作品のモチーフになった」としつつ、「伝統衣装である韓服を着て、同時代性を象徴する物を使う姿で対比を見せることで、私たちが無意識のうちに当然だと受け入れている通念に衝撃を与えたかった。そうすることで自由な逸脱と愉快さを伝えようとした」と説明しました。

キム作家は「アイデアとは生活と経験からふと思い浮かぶもので、それが普遍的であるときに愛される」としつつ、「実のところ人生とは、それほど大層な出来事の連続ではなく、日常が幾重にも積み重なって生み出す面白い現象だ」と強調しました。

今回の「キムチの日」の行事で披露した作品を含め、彼女の代表的な作品シリーズ名は「Naesoong(ネスン——本心を隠して取り繕う態度を指す韓国語)ものがたり」です。彼女は「制作中に食事を抜いていて、倒れそうだと感じた瞬間に戦闘的に食べ物をかき込む自分の姿を見て、『これがNaesoongなんだ』という思いで作品をつくることになった」と語りました。そうして生まれた作品のひとつが、手にフライドポテトの脂を付けないためにストローでフライドポテトをつまんで食べる姿を形にした「闘魂」です。

続いて彼女は「Naesoongといえば女性を先に思い浮かべるものですが、Naesoongはもともと性中立的な言葉だ」としつつ、「Naesoongとは、ただ他人から認められたいという欲求に従って、自分の足りない部分を隠し、良い姿を見せようとするところに表れる『不一致』だと考える」と述べました。

彼女の作品の中の韓服は中が透けています。チョゴリの部分は韓紙でコラージュの形につくり、スカートの部分は水墨で濃淡(のうたん)をつけて表現します。彼女は「Naesoongを表現しようと、中が透けて見えるように表現した」としつつ、「『中がすっかり見透かされる』というNaesoongについての観客の洞察を誘うためだ」と語りました。

起業家でもある彼女は「H&A CENTER」という名前でアート・クリエイティブ・センターを運営しています。映画、繊維芸術、社会科学、理工系、デザイナーなど、さまざまな専攻を持つ研究員とともに多様なコンテンツを制作しています。彼女の作品を活用した絵文字も、カカオトークで使えるように開発しました。韓国画の大衆化のためです。

今後の計画についてキム作家は「K-POP、K-ドラマ、K-ムービーなど韓国の文化が世界に知られています。今度はK-アートの番だ」としつつ、「多様な活動を通じて、韓国画のイメージが世界的に認識される新しいブランドとして定着できることを期待する。海外で展示と講演を通じて韓国文化を知らせる計画だ」と明らかにしました。

シン・ヒョンボ 韓経ドットコム記者 greaterfool@hankyung.com

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